子供の寝かしつけに試したこと12種類、それらから分かったこと。
まだまだ1人では寝れない5歳のお姉ちゃん、2歳の弟くん。
0歳、1歳の時には通用した寝かしつけも、大きくなるにつれ、スーパー耐性菌のごとく効かなくなってきています。
幾つか我が家で実験した寝かしつけと、分かったことをご紹介します。
- 15分で諦める(2歳、5歳)
- トントン叩く(0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳)
- お腹に乗せる(0歳、1歳、2歳、3歳)
- 手足を擦って温める(0歳、1歳、5歳)
- モーツァルトを聴かせる(0歳、1歳、2歳&大人)
- 抱っこで上下にリズムを取りお尻をトントンして歌を聴かせる(0歳、1歳、2歳)
- 寝たふり(2歳、3歳、4歳、5歳)
- 腕枕(2歳、3歳、4歳)
- 睡眠競争(5歳)
- 影絵で遊ぶ(2歳、5歳)
- youtubeを1つだけ見る(2歳、5歳)
- 会話をする(5歳)
- 番外編
- まとめ
15分で諦める(2歳、5歳)
最近の一番のお勧めの方法は15~20分添い寝してダメなら諦めること。1時間後にもう一度添い寝をすると10分程度で寝てくれます。
きっかけはどこかのテレビ番組で紹介していた睡眠に関する特集。(ジョブチューン?だったかな)
睡眠に関する多数の著書も出版している菅原洋介さん曰く
脳は15分眠れないとその後1時間眠れない構造
との事。
この方法の最大のメリットは、親がイライラいないこと。20分、30分と添い寝しても子供が全く寝ないとイライラしてしまい、つい
「何時だと思っている?!早く寝なさい!」
と、怒ってしまいます。
怒られたお姉ちゃんはショボーンとして「悲しい・・・」と一言残して失意のなか寝てしまうこともありますが、怒ったあと私も反省。
菅原さんの説明を聞いて、脳の構造的に寝れないならしょうがない!と諦めがつきました。
15~20分で寝付けないときは、無理に寝かしつけはせずに私はさっさと布団から出ます。子供も起きてきますが「1時間限定」と宣言して自由に過ごします。テレビはつけませんが、おままごとしたり、ブロックで遊んだり、親の足元の引っ付いたりと。
予め1時間と宣言しているので時間がきたら割りと素直に、お遊びは止めてお布団に行くと、10分もしないうちに寝てくれます。
私も起きてから有効に1時間を使えるのでお奨めな寝かしつけの方法です。
トントン叩く(0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳)
定番の寝かしつける方法ですね。背中やお腹、お尻を軽くトントン叩く。心地よいリズムは子供によって違いうと思いますが、うちの子は2秒に3回程度のテンポ。一般的な速さです。
速さはいろいろ探りました。ネットではお腹の中にいた時のお母さんの鼓動の速さが落ちつく、という記事をよく見かけます。
正常妊婦の脈拍は平均80~90回。0.7秒に1回程度の速さ。
本当にそうなのか?と思い、0.2秒で1回やユーロビート調の速さでリズムを付けたりといろいろ試しましたが、ダメでした。早すぎると、楽しくなって寝てくれません。単調な一定のリズムが良いみたいです。
お腹に乗せる(0歳、1歳、2歳、3歳)
お腹に乗せると鼓動が伝わり、心地良いのかもしれません。寝かしつける側としても、意識してリズムを一定に保つ必要なく、手も疲れないので楽です。
お腹に乗せたほうが、布団よりも暖かいのもポイントだと思います。冷たい布団では眠るどころか、寒くて目が覚めてしまいます。
問題は寝かしつけた後。お腹から降ろすとき、タイミングを間違えると、ちょっと動かしただけでも起きてしまいます。
やっと寝た!と思っても焦らず、寝た直後は眠りが浅いので20分程度はお腹に乗せた状態をキープ。動かす時は、なみなみと注がれたコップを動かすが如く、そ~~っと動かさないと、起きてしまいます。
移動先の布団の温度も大切。冷たいと寝かせた直後に起きてしまいます。冬場なら湯たんぽ等で布団を温めおくなど、工夫が必要です。
20分程じっとしていると、お腹に乗せたまま自分も寝てしまうことがよくありました。よく落ちなかったものです。
現在、5歳のお姉ちゃんは0歳の頃によくお腹に乗せて寝かしつけていたので、今でもお腹に乗ってきますが、体重約20kgとなった今では重すぎ。10kg前後の2歳、3歳が限界です。
手足を擦って温める(0歳、1歳、5歳)
ふくらはぎや脛を擦ったり、手や足を握ったり、足の裏に掌を当て、体を少し暖める程度で、寝つきが早くなります。
我が子への実験で温めると寝つきが良いと分かっていたけど、何故なのか?を調べてみて誤解していた点が1つ分かりました。
「暖かければ寝る」ではないこと。あくまでも「暖かいと眠り易い」。
眠い時、大人でも手足が暖かくなるけど、これは、体温を下げるために手足の血管が開き、血流を多くして放熱させているから。
そもそも睡眠の目的の1つは脳を休ませること。体温を下げ脳の温度を下げるために寝る必要がある。
寝るには体内時計も関係してるが、脳の「寝るモード」のスイッチをONにするためには、体温を下げる必要があり、そのために放熱し易いように手足をすこし温めて血管を開いて血流を多くしてやれば良いわけである。
雪山で遭難して、体温が低下すると「寝るな~、起きろ~」的なドラマのシーンを思い出しますが、体温が低下して「寝るモード」スチッチがONになった結果であり、理論通りの現象なんだと、納得です。
温め続けるのはNG
単純に体温を上げれば良いわけではなく、あくまでも寝落ち直前が暖かい必要があり、寝た後も体温が暖かいままキープされるのはNGということ。
体温が暖かいままだと睡眠の質が低下し、浅い眠りになってしまうので、注意が必要です。
風水は気にしないのであれば、経験的に北枕がお勧め。なぜかは分からないけど、南枕よりもぐっすり眠れます。やっぱり、部屋の北側は涼しく脳が冷却されるからなのか?
大きくなると通用しない
手足を温めるのは、理論的でしっくりくるのだが子供には通用しないのが当たり前。
うちの子は2歳頃になると、手足を擦るのがくすぐったいらしく、寝る前にすると楽しくなって寝れなくなります。手足を握るのも嫌がります。
5歳くらいになると、マッサージは気持ちいいと少し大人になり、手足を擦るのは有効な方法として復活しました。
モーツァルトを聴かせる(0歳、1歳、2歳&大人)
クラシック音楽の中でもモーツァルトの曲はリラックス効果が高いと言われており、youtubeにも沢山のモーツァルトメドレーがアップされています。
モーツァルトで眠る名曲集2H・Mozart Collection for Sleep(睡眠用BGM)
長時間作業用モーツァルトメドレー 42曲 (W.A.Mozart Medley)
幼児期の0歳、1歳、2歳の頃は、モーツァルトを流すと割と早く寝てくれたのですが、3歳を過ぎると、我が家のお姉ちゃんにはあまり効果が見られませんでした。聴き入ってしまって、だんだん楽しくなってしまうようです。「キラキラ星」(元のタイトルは「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」とは驚き)が流れると手振り付きで歌ってしまいます。
子育て前はクラシック音楽には全く興味がなく、モーツァルトは名前程度しか知りませんでした。メドレーを聴いて「あっこれもモーツァルトなんだ」とメジャーな曲の多さに驚きと、もっと早く知っておけば良かったと少し後悔を感じました。
ちなみに、大人には効果大。添い寝してモーツァルトを流すと私は5分も起きていられません。
抱っこで上下にリズムを取りお尻をトントンして歌を聴かせる(0歳、1歳、2歳)
「トントン叩く」&「お腹に乗せる」&「手足を擦って温める」の合わせ技です。0歳、1歳のどんな酷い夜泣きであっても、10分~20分程度で寝落ちしてくれました。
首が座った0歳児、1歳児を縦抱っこすると、子供の顔が大人の胸の当たりにきて鼓動が伝わり、大人の体温で適度に温まり、膝を軽く曲げて上下に単調なリズムを取り、お尻をトントン叩きながら歌います。
不思議なのは、スマホで童謡を流すとなかなか寝ないのですが、親が歌うと早く寝付きます。音程が整った綺麗な声よりも、音程が外れても普段から聞きなれた親の「声」の方が安心感を覚えるのでしょうか。
上下のリズム取りは、ハーフスクワットのさらにハーフ程度で、膝でリズムを取ります。普段から運動不足の私にとっても適度な運動になり良いのですが、流石に20分もすると腿が疲れる。3歳を過ぎると重くて、長くできません。
寝たふり(2歳、3歳、4歳、5歳)
平日は保育園に預けているので、一緒に過ごす時間が短いこともあるせいか、添い寝すると、一緒に遊ぼう!となることが多いです。
その気持ちは十分に分かるけど、21時を過ぎると寝不足で次の日は寝坊したり、体調を崩して発熱の原因になるので、心を鬼にして寝たふりをします。
寝たふりのつもりがそのまま私が先に寝てしまい「パパ寝ちゃったよ」とママに言いに行くことが多いですが。
と言っても、効果はママで実証済。ママは寝たふりしても、そのまま寝落ちしません。
寝たふりをすると、子供達も起きててもつまらなくなり、そのうち寝てしまいます。
0歳、1歳は1人で遊ぶのが主流なので、寝たふりをしても1人で遊んでしまい通用しません。他の人と一緒に遊び始める2歳以降には有効です。
腕枕(2歳、3歳、4歳)
0歳、1歳は、まだまだ体が小さいため腕枕をしても首が辛そうな姿勢になる為しませんでしたが、ある程度体が大きくなったら腕枕も有効な寝付かせ手段になりました。お姉ちゃんはパパ、弟くんはママがお気に入り。
「お腹に乗せる」寝かしつけと同じで、寝た後に腕を抜くのが一苦労。眠りが浅いうちに腕を抜くと、起きてしまうのでゆっくり抜くに気を使います。
睡眠競争(5歳)
「誰が一番早く寝るかな?」
「長く目を閉じる競争をします。よ~いドン!」
お姉ちゃんと弟くんは元気よく
「は~い!」と答えて、目を閉じて、おしゃべりを止めてじっとします。
お姉ちゃんはそのうち寝てしまうのですが、現在2歳の弟くんは、まだまだ返事だけ。
睡眠競争の意味が通じる5歳児にはいいのですが、目を閉じることさえ楽しい弟くんは暫くすると「目を閉じたよ~」と起きて私のお腹に乗って報告してくれます。
影絵で遊ぶ(2歳、5歳)
部屋を真っ暗にして携帯のフラッシュライトで天井を照らします。
お姉ちゃんも弟くんも大喜びで犬、キツネ、鳥、カニなどします。
「寝たふり」の逆の発想です。子供達の一緒に遊びたい気持ちを満たすと、早く寝付きます。ただし、長い間やると楽しくなって目が冴えてしまい「もっとやる!」となってしまうので注意が必要です。我が家では予め、3分間限定!と宣言してやっています。
youtubeを1つだけ見る(2歳、5歳)
これも 「寝たふり」の逆の発想です。予め1個だけ(約3分~5分)、と限定して見ます。放っておくとゲームと同じでいつまでたっても見続けてしまうので注意が必要です。
お姉ちゃんのお気に入りは初音ミクのボカロ曲ではなくMMD杯の動画。アニメ感覚で面白いみたい。一方、弟くんはまだまだ面白さが分からないため、つまらなくて直ぐに寝てしまいます。どちらかというと「寝たふり」作戦に近いなか。
会話をする(5歳)
平日の帰りは子供達が寝た22時過ぎに帰ることが多く、夜は会えません。
帰ってママから様子を聞くと「ダダを捏ねて寝たのはついさっきだよ」と、いうことが多いです。
そこで最近実験中なのは、寝る頃合いに会社から電話をすること。
会話をすると言っても「今何しているの?」「おやすみ」など一言二言ですが、10分程度で寝つけることが増えたような気がします。
番外編
我が家では寝るとき、部屋の電気を全て消してカーテンを開けます。電気を消した直後は目が慣れず真っ暗ですが、月明かりに目が慣れると「月って明るいんだ」と実感できます。
真夜中に子供が何かの拍子で起きた時、月明かりのみだと暗すぎてパニックで泣き叫ぶことあったので、寝付いた後に豆電球を点けています。
まとめ
いろいろと試しましたが、絶対これで寝る鉄板の方法はありません。まだまだ模索中です。子供の体調、特に気持ちによって、いつもの方法が通用しない時もあります。我が子に合った、幾つかの寝かしつけを見つけておくのが良いと思います。
お昼寝をしない、短くするなどの荒業もありますが、健やかな成長に必要なお昼寝を大人の都合で削ることはしたくありません。
経験則として、部屋を暗くしたり、体を温めるなどフィジカル面の睡眠環境を整えるよりも、気持ちを安心させる、満足させるなどメンタル面で睡眠しやすい環境を整えるほうが、寝付きが早いように感じます。
みなさん、どんな寝かしつけをされていますか?お薦めがありましたらご紹介ください。