ワレワレは宇宙人だ
「ワレワレは宇宙人だ」
子供の頃、扇風機に顔を近づけて話すと声が震え、飽きずにやっていたものです。
娘が何かのTVアニメのセリフを真似て「我々は!」と言っていたので、すかさず私が「宇宙人だ」と合いの手を入れると「ちがーう!」と冷たい一言。
「われわれ」ときたら「宇宙人だ」は上の句と下の句の関係なのに。。。
最近のちびっこは、この名台詞を知らない。まぁ、当たり前ですが。
「われわれは宇宙人だ」ってなんのセリフなのか?
子供の頃に見ていたウルトラマンなのか?戦隊ものなのか?全然覚えていない。
調べると昭和32年の国産初の宇宙人映画のセリフらしい。
468:「ワレワレハ宇宙人ダ」の元ネタは? | 高木マニア堂
藝術大全の「地球防衛軍」のページより引用
昭和32年って、まだ私の父が子供だった頃。当然、私も見ていない。
何処で覚えたんだろう。
このセリフ、よくよく考えると自分で宇宙人と言っており、話す相手を思いやった言い回しになっている。
出身地の名称を使って「ワレワレは○○人だ」でいいはずなのに。
近年、NASAが火星探索をしているが、火星人に遭遇したら、きっと「我々は地球の代表のアメリカ人だ」「我々は地球人だ」と言うのではなかろうか。
「我々は宇宙人だ」と言ったら「私もそうなんだよね」と返されそう。
もうちょっと身近に考えると、日本人が海外に行ったら「私は外国人です」と言うだろうか。きっと、出身国の「私は日本人です」と言うだろう。
「ワレワレは宇宙人だ」
「宇宙人」という立場は、相手の方から見た自分であって、自分から言うのはちょっと違和感がある。
と、くだらない事を大人になって思ってしまった。